「フラット35」は販売開始から人気が絶えることのないスタンダード商品です。
2005年度から提携ローンとして出発した「フラット35」ですが、当初4年の住宅ローン市場において全期間固定金利というのはとても魅力的に映りました。
実は住宅ローンに限っていうと、
① 年収
② 市場金利
③ 住宅ローンの商品展開
によっても必ず全期間固定金利がいいとは限らない場合があります。
このコラムは「フラット35」の長期固定金利を中心とした内容なので、実際反対の意見をお話する場ではないのですが、考え方をご説明しようと思います。
全期間固定型を選択する方の属性を調べると、1,000万以下の年収の方が比較的多いことが住宅金融支援機構のアンケートではわかります。
年収が低いわけでもないのですが、逆に1,000万以上の方であれば変動金利を選択する比率が多くなります。
おそらくローンの金額の高さなど(融資額)にも関係があるものと思われます。
一番わかりやすいデータでいうと、固定金利のうち期間限定(3年・10年など)の当初金利を据え置くタイプを選択した方は、ほぼ8割以上が最初から選択していました。
これは全期間固定金利か変動金利かを選べず、数年は金利を低くしても様子見するという姿勢の表れなのだと思われます。
つまり金利上昇への警戒感もあるのでしょう。
と同時に、将来年収が高くなれば全期間固定より繰上返済や他に都合のよい住宅ローンに借り換えすることも検討できる場合は、どうしても全期間固定に踏み切れないのかもしれません。
ただ、変動金利を選択した場合(これは商品と利用者によって必ず返済額が高くなる訳ではありません)、将来住宅ローン以外の支払い(教育や介護など)が予想できる方はやはり固定金利を選ぶほうがリスクは低くなります。
安全面や将来への不安を考えた場合、固定金利は大きなメリットを与えてくれると言えます。
いずれにしても、一時期の全期間固定型金利ブームは既に過ぎていますが、最近では変動・短期固定と長期固定の併用商品というものも出ています。
変動金利だけの単体利用だけでなく、固定金利を併用するプランがあることにも注目したいものです。
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