住宅ローンの金利の推移は住宅ローンを選ぶ際にとても重要です。過去の金利の推移が示すこれからの予想や住宅ローンと長期金利の関係を詳しく解説します。
住宅金融公庫(現住宅金融支援機構)が扱っていた返済方法にゆとり返済という方法があります。
これは住宅金融公庫の低金利をうたった返済方法で、貸付限度額が8割を超えたものでした。
実は平成17年にこの融資方法は廃止されたのですが、一体どのような仕組みだったのかをご紹介します。
これを読むと金利の怖さがよくわかるはずです。
今現在多くの金融機関が販売している商品の中に短期の固定金利選択型ローンがあります。
これと似たようなリスクが発生します。
実は借りた当初はとても安い返済額なのですが、ある時期を過ぎると急激に返済額が増大するのがゆとり返済です。
何だかこのあたりも固定金利選択型に似ていますね。
今現在短期間の(つまり2~3年程度の)固定金利選択型住宅ローンを選んでいる方は金利上昇の時期と変動金利終了時期が重なるととんでもないことになります。
このゆとり返済を利用した場合はじめの5年間は返済額が低いのですが、6年目以降はその分上乗せされます。
実は元利均等返済にのみ適用されるので、はじめの5年間の返済額だけは50年の返済として計算されます。
だからはじめの5年間は金利分を返しているだけなので、元金はほとんど減りません。
実は延滞債権のデータがこのゆとり返済を利用した場合の延滞債務者を示していました。
平成5年あたりに融資を利用した方のゆとり期間が終了するのは平成11年頃です。
このころ延滞債務者が3万件以上に膨らんでいます。
実は平成8年ごろはまだ半分以下だったのです。
そして破綻した方の債権は保証協会が肩代わりするのですが、その件数も同じく平成8年は1万件程度だったものが平成11年には2万件と急増しています。
また平成11年以降に最大限度額の8割超え融資を一時廃止しました。
その当時にこのゆとり返済を使ってギリギリで駆け込み融資を受けた人が6年後の平成17年に住宅ローン破綻者のなんと半分もいたのです。
こんな馬鹿馬鹿しい融資方法が実現されていたことも驚異的ですが、これからローンを組むかたには今でも注意する必要があります。
それは返済中に急激に金利が変動する可能性があるということです。
そして担保掛目100%で(つまり自己資金ゼロで)住宅を購入するのはリスクが高いということに他なりません。
そうでない方もいるでしょうが、金利の生み出すリスクも充分ご理解ください。
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